さおだけ屋はなぜ潰れないか?
2005年 04月 11日
数字が苦手
だからこそ、
本のタイトルによっては、飛びつきたくなる本がある。
というわけで、
今回、紹介する「さおだけ屋はなぜ潰れないか?」(山田真哉著:光文社新書)は、
まさにタイトルに惹かれて、思わず買ってしまった本のひとつです。
さーおや、さおだけーーーと
スピーカーから流れてくるさおだけ屋の存在は、
みなさんご存知だと思おうけど(知らない人が増えたかな)、
単価が安く、さほど売れているとは思えないさおだけ屋が
なぜ、商売として成立するかは、やはり気になるところである。
ただ、ここで本書の回答を書くのだけは、
ルール違反なので、興味のある方は本をのぞいてみてほしい。
それより、この本の中のエキスで重要なのは、
数字のセンスについて。
昔、ある航空会社が50人に1人は航空チケットが
無料というキャンペーンをやったことがある。
乗るほうにとっては、うれしい企画であり、
航空会社も太っ腹だなぁ、思ったりした。
ただ、数字にセンスのある人はそういう見方をしないそうだ。
50に1人ということは、100に2人。
つまり率でいえば、2%の割引ということになる。
すべての人を対象に2%割引しても
効果はないが、50人に1人無料というのは、
販促効果を考えても、効果絶大である。
数字にセンスある人というのは、ある意味、
売る方、買う方、双方の視点を
俯瞰して見られる能力ともいえるのである。
さてさて、私は、
数字のセンスより、数字を連鎖する本の冒険の方に
心が躍り、次に手にした本は、
「世にも美しい数学入門」(藤原正彦・小川洋子:筑摩書房)でした。笑
次回、紹介できたら、しますね。
by papas8559
| 2005-04-11 15:43