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by papas8559
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神を信じて、占いも信じるのって変?

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なぜ占いをするのだろう?
不思議だと思いません?

もし神様の存在を、ずっと信じていたのであれば、
あらかじめ「定め」が決められているわけだから、
占いは流行らなかったと思う。

でも、自分の中にある「何か」が
増えたり、減ったりする、と無意識に
思っているからこそ、太古の昔から占いが、
今に続いているのではないだろうか。





それを裏付けてくれるのが、
民俗学者の折口信夫のこんな考えだ。

神というのは、日本人がつくってきた考えのなかで
比較的、新しい層に属する考え方で、
もっと古い原初的な表現は「タマ(霊)」や「精霊」と呼ばれていた、という。

この「タマ(霊)」は、
フランス語ではエスプリ、英語ではスピリット、
ドイツ語ではガイスト、太平洋の島の人ではマナと呼ばれているものだ・・・

普遍的な神とは違い、「タマ(霊)」は、
変幻自在でとらえどころがなく、
増えたり、減ったりする・・・。
そこで古代人は、冬至の期間に、
狭い室(むろ)で、霊を「ふやす」ための
儀式(祭り)を行っていた。

このことから、霊を「ふやす」「ふえる」という言葉が
そのまま季節を表す「冬(ふゆ)」として生き残った、ともいわれる。

ここでおもしろいのが、神とタマ(霊)の違いだ。

神というのは、ピラミッドのように、
体系の中の頂点としておさまるので、
国家のために役立つ存在になる
(逆にいえば、それを利用して戦争を引き起こすこともできる)。

しかし「タマ(霊)」は、変幻自在なため、
国家という体系には役立たない
(つまり戦いには役立たない)。

宮崎駿の映画「もののけ姫」は
その両者の違いを描いていたのだと思う。

映画の中に存在する「タマ(霊)」=森は、
けっして、単純な正義としては
扱われていなかったですものね。


あっ、そうそう。
すっかり「占い」のことを忘れてました^^

きっと、いまでも「占い」が残っているのって、
「神」よりも古く、増えたり、減ったりする「タマ(霊)」の考えが
ヒトの根元にあるからなのかなぁ、
と私は、勝手に思ったりしているのです。

そして、「タマ」は、統一とか支配ではなく、
バランスとか共生を意味するのだ、とも^^

長い、長~いお話、お付き合いサンキュです。
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参考文献のようなものは、中沢新一さんのカイエソバージュシリーズの「神の発明」とか、橋爪大三郎さんの宗教関連の本とかです。あとは、それに折口さんの話を私なりに加え、勝手にまとめたものです。
ただ、中沢さんの「神の発明」を読まなければ、このようなことがかけなかったのは事実です。まさしくタイトル通り、「神は発明された」と考えるといろいろと納得する部分がでてきます。

by papas8559 | 2007-04-01 23:59